動画制作を外注するとき、多くの方が最初につまずくのが「見積もり」です。金額の大小だけを見て発注すると、あとから追加費用が出たり、期待した内容と違う動画が納品されたりといったトラブルにつながります。
本記事では、動画制作会社の視点から、見積もりを依頼する流れ・依頼前に準備しておくこと・見積書の見方・相見積もりの進め方までを一通り解説します。これから動画制作を発注する方が、納得して依頼先を選べるようになることを目的としています。
費用そのものの相場や内訳を先に知りたい方は「動画制作の相場・料金の目安」を、実際の見積り例を見たい方は「動画制作の見積り例(用途別モデルケース)」をあわせてご覧ください。
動画制作の見積もりはどう進む?依頼から発注までの流れ
結論から言うと、動画制作の見積もりは「概算見積もり」で候補を絞り、「正式見積もり」で発注を確定するという2段階で進みます。全体の流れは次の通りです。
- 問い合わせ:目的・予算感・希望納期など基本情報を伝える
- ヒアリング:担当者と打合せし、動画のイメージや要件をすり合わせる
- 概算見積もり:ヒアリング内容をもとに、おおよその金額が提示される
- 比較・絞り込み:複数社の概算を比較し、依頼先候補を決める
- 企画・構成の具体化:構成案やシナリオなど、制作内容を詰める
- 正式見積もり:制作範囲が確定した段階で最終金額が発行される
- 契約・制作開始:内容に合意したら発注
概算見積もりと正式見積もりの違い
概算見積もりは、企画の詳細が固まる前に出す「おおよその金額」です。仕様が確定していないため幅があり、比較検討や社内予算の確保に使います。一方、正式見積もりは、制作範囲・撮影日数・修正回数などがすべて決まった後の「確定金額」です。
この違いを理解しておくと、「概算より正式見積もりが高い」といった行き違いを防げます。概算の段階で金額を確定させたい場合は、撮影の有無・動画の尺・修正回数の上限など、金額が動く条件を先に決めておくことが有効です。フォーズンの「1分でできる概算見積りフォーム」でも、まずは概算からご相談いただけます。
見積もりを依頼する前に準備しておきたい7つのポイント
正確でスムーズな見積もりを得るには、依頼側の準備が欠かせません。目的・ターゲット・展開方法・参考動画・尺・納期・予算の7点を事前に整理しておくと、制作会社は的確な提案と金額を出しやすくなります。ここからは、それぞれのポイントを順に見ていきます。
1. 動画の目的を決める
日々の暮らしの中で動画を見ない日は無いと言える現代において、無数にある動画の中から視聴者の目に留まるためには、限られた時間内で要点を伝えることが大切となってきています。
そのためにも、まずは動画の目的を明確化することが大切です。『なぜその動画を制作するのか』『その動画を用いてどのような効果を得たいのか』といった点を整理することで、最後まで動画を見てくれる視聴者を増やすことができます。
具体的には、
『新しくリリースしたサービスを紹介したい』
『事業の急成長に伴い、優秀な即戦力人材を獲得したい』
『ブランディングのため、企業理念や沿革などを紹介したい』
といったものが挙げられるでしょう。
その際、上記例のフレーズのように、1文で端的に説明するように心がけましょう。文章で長々と説明をしてしまう場合は動画の目的が絞りきれておらず、視聴者に動画の意図が伝わらない可能性が高まります。
2. 動画のターゲットを決める

動画のターゲティングも、企画内容の方向性を決めるポイントの一つです。ターゲットにする人物像を明確にすることで、動画の内容をより分かりやすくブラッシュアップすることができます。新しくリリースしたサービスを紹介したい場合、『特定のビジネスに従事する人たちにアプローチしたい』のか、それとも、『働く人たち全般に知ってもらいたい』のか、によっても企画の方向性は異なります。
『特定のビジネスに従事する人たちにアプローチしたい』場合は、サービス紹介にあたっての前提知識は少なめにして、本題の具体的な仕組みの説明に時間を費やしても興味を持って最後まで動画を見てくれる人は多いでしょう。
一方、『働く人たち全般に知ってもらいたい』場合は、最低限の前提知識の説明が必要となり、更には、専門性の高い用語は出来る限り排除して、分かりやすく伝える必要があるでしょう。場合によって、『認知度向上のための動画』と『詳しい仕組みを解説する動画』の2本に分けて紹介した方が、サービス自体のプロモーションには効果的かもしれません。
3. 動画の展開方法を決める
意外と忘れがちなポイントが、動画の展開方法です。WEBで使うのか、テレビで使うのか、といった大前提はもちろんですが、『WEB広告として使う』『自社のHPに掲載する』『展示会で上映する』『SNSに投稿する』『コミュニティで特定の人に向けて発信する』など、突き詰めて考えれば、多くの展開方法が考えられるでしょう。
「同じ動画を複数の媒体で使い回せば良いのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、適切な演出方法は視聴者や媒体によって異なるのです。例えば、同じ芸人さんが出演しているバラエティの動画であったとしても、テレビ番組とYouTube番組では、編集も異なれば、企画内容も異なりますよね。これは視聴者や配信媒体などを考慮して、映像制作者が演出を変えているからなのです。
ただ動画の目的や企画内容によっては、複数の展開方法を見越した演出もできるので、見積もりや面談の際に、動画制作会社に相談してみてください。
4. 参考動画を探す

動画制作会社に相談する際、作りたいイメージに近い動画を共有することで、工数や制作スケジュールの目処が立ちやすくなるため、後項で紹介する「納期や制作スケジュール」や「予算」についての正確な回答が見込めます。その際、イメージが完全一致した動画を提示する必要はありません。
「映像のイメージはこの動画のように明るくてポップな感じ」「インタビューはこの場所のように落ち着いた空間で」「アニメーションはスタイリッシュに洗練された感じを表現したい」など、他業種・他ジャンルの動画でも構わないので、まずは理想のイメージを提示して、見積もりや提案の材料を提供しましょう。
フォーズンでは、下記のような動画の制作事例を複数公開しています。
5. 動画の長さを決める
動画の長さを適切に設定することが、多くの人に見てもらう上で重要となります。CMなど放送する媒体の規定が無ければ、動画の長さは検討しなくても良いと思われるかもしれませんが、展開方法などによって適切な動画の長さは異なります。
演出方法や予算によっても検討の余地もありますが、前項でご紹介した、参考動画を探す際に併せてリサーチを行い、動画制作会社に相談してみましょう。動画は尺が長くなるほど編集やナレーションの工数が増え、費用にも影響します。
6. 動画の納期や制作スケジュールを決める

この項目も動画制作会社と相談の上で決定する項目となりますが、「○月○日までには納品して欲しい」という期日は決めた上で相談するのが良いでしょう。制作する動画の内容によっても大きく異なりますが、一般的には、動画制作の依頼日から1ヶ月程度はかかると考えておいた方が無難です。
制作時間は予算やクオリティとトレードオフの関係にあり、特急対応などで見積もりが増したり、場合によっては、短期間のため企画内容が詰められないまま制作が進められ、動画の完成を前にトラブルが発生することも…。動画制作会社のリソースなどによっても異なるので、1ヶ月未満での納品を希望する際は、希望納期が短いことを伝えた上で、制作スケジュールの相談を行うと安心です。
7. 制作の予算を決める
動画制作の依頼を検討されている方々にとっては、最も重要な項目かもしれません。ほとんどの場合、決められたご予算の中で依頼先を検討されることになるでしょう。ですが、ご依頼前に一度、制作したい動画の相場を調べてみることをオススメします。用途別の費用感は「動画制作の相場・料金の目安」で確認できます。
作りたい動画の相場に対して予算が少なければ、『演出や表現方法を変更する』『撮影規模を縮小する』『動画の長さを再検討する』といったプランの見直しが必要になるかもしれません。そうなると当初に予定していた期日より発注が遅れ、希望納期に動画が間に合わなくなってしまう可能性もあります。
事前に制作したい動画の相場を把握しておくことで、動画制作会社からの提案を正しく評価することができ、同じ予算でも高いクオリティの動画を制作することができるでしょう。
動画制作の見積もりは何で変わる?金額を左右する主な要因
同じ「動画1本」でも、見積もり金額は数十万円から数百万円まで幅があります。これは動画制作費の大部分が人件費で、関わるスタッフの人数と拘束時間で総額が決まるためです。金額を左右する主な要因を知っておくと、見積書のどこにお金がかかっているのかを読み解けるようになります。
- 撮影の有無と日数:ロケ地の数やスタッフの拘束時間で変動。撮影を行わないアニメーションは撮影費が発生しません
- 出演者:自社社員が出演すればキャスティング費を抑えられ、プロの俳優・ナレーターを起用すると費用が上がります
- 表現手法:実写よりもCGやモーショングラフィックスの量が多いほど、編集工数が増えて高くなります
- 動画の尺と本数:尺が長い・本数が多いほど編集やナレーションの工数が増加します
- 企画・演出の難易度:絵コンテの作り込みや構成の複雑さで企画費が変わります
- 修正回数と納期:修正の想定回数、特急対応の有無で金額が上下します
ポイントは、安さだけで選ばず「自社の目的に必要な要素にお金がかかっているか」で見ることです。採用動画で社員インタビューが主役なら撮影・演出に、SNS広告なら短尺編集のスピードに予算を配分する、といった判断ができると、限られた予算でも効果の高い動画に近づきます。工程ごとの費用割合の目安は「動画制作の相場・料金の目安」で解説しています。
見積書の項目と費用の目安
動画制作の見積書は、大きく「企画費」「人件費」「諸経費」の3つで構成されます。各項目が「何を指し、いくらが目安なのか」を知っておくと、見積書を正しく読み解き、どこにお金がかかっているのかを判断できます。ここからは3つの費目それぞれについて、含まれる項目を詳しく解説します。以下はいずれも一般的な相場の目安で、実際の金額は動画の内容や会社によって変動します。用途別の総額の目安は「動画制作の相場・料金の目安」、実際の配分例は「動画制作の見積り例」でご確認いただけます。
企画費の内訳|動画の設計にかかる費用
企画費は、動画の方向性や構成を設計するための費用で、制作費全体の25〜35%程度が目安です。動画の成否を左右する土台となる工程で、ここが弱いと「きれいだが伝わらない動画」になりがちです。
企画構成費(目安:2〜50万円)
動画の目的やターゲットを整理し、全体の構成・シナリオ(台本)・絵コンテ・スケジュールを設計する費用です。既存のフォーマットに当てはめる場合は安く、ゼロから企画を練り込む場合は高くなります。伝えたいメッセージが多いほど構成も複雑になり、費用が上がる傾向があります。
ディレクション費(目安:案件全体の20〜30%)
企画から撮影・編集まで、制作全体の進行管理と演出を担うディレクターの費用です。案件規模に対する割合で計算されることが多く、ディレクション費が20万円を超える場合は、経験豊富なディレクターが起用されている目安になります。進行や品質の安定に直結するため、削りすぎると全体のクオリティに影響します。
人件費の内訳|撮影・出演・編集にかかる費用
人件費は見積もりの大部分を占める項目で、関わるスタッフの人数と拘束日数でほぼ決まります。撮影を伴う実写では特に比重が大きくなります。
カメラマン費(目安:約3〜15万円/日)
撮影を担当するカメラマンの人件費です。1日あたりの単価で計算され、経験や撮影内容(複数カメラ・特殊撮影など)によって変動します。撮影日数がそのまま金額に直結するため、撮影を1日にまとめられると費用を抑えられます。
照明技術費(目安:約8万円/日)
撮影現場の照明を設計・操作する技術者の費用です。インタビューや商品撮影では、照明の質が映像の印象を大きく左右します。簡易な撮影では省略されることもありますが、クオリティを求める場合は必要な工程です。
出演者・モデル費(目安:5万円〜)
動画に出演するキャストの費用です。メインキャストは10〜20万円/日、エキストラは1〜3万円/日が目安で、起用するタレントの知名度や使用媒体・期間によって大きく変わります。自社の社員が出演すればこの費用は抑えられ、現場のリアルな雰囲気も伝わります。
ナレーション費(目安:3〜15万円)
動画に声を吹き込むナレーター・声優の費用です。プロのナレーターを起用すると、動画全体の完成度と信頼感が高まります。指名するナレーターのランクや、収録の尺・本数によって変動します。
ヘアメイク・スタイリスト費(目安:各約5万円/日)
出演者の髪型・メイク・衣装を整えるスタッフの費用です。人物が主役の採用動画やインタビュー、ブランディング動画では、見た目の印象を左右する重要な要素になります。
編集費(目安:5,000〜50万円)
撮影素材やイラストを、カット編集・テロップ・BGM・効果音などで一本の動画に仕上げる費用です。動画の尺、テロップやアニメーションの量、修正回数によって大きく幅が出ます。YouTubeのカット編集のみなら数千円〜、凝った演出を加えるほど高くなります。
グラフィック・アニメーション制作費(目安:1分あたり10〜15万円、1カット8,000円〜)
イラストやモーショングラフィックス、アニメーションを制作する費用です。実写の撮影が不要な代わりに制作工数がかかり、描き込みの細かさや動きの量で単価が変わります。撮影しにくい概念やサービスの仕組みを、分かりやすく伝えたいときに有効です。
諸経費の内訳|機材・場所・音源などの費用
諸経費は、人以外の「モノ・場所・権利」にかかる費用です。見落とされがちですが、積み重なると総額に影響します。
撮影機材費(目安:カメラ2〜15万円/日、ドローン約15万円/日)
カメラ・レンズ・照明・音声などの機材レンタル費です。求める画質や特殊機材(ドローン、ジンバル、特機など)によって変動します。制作会社が自社で機材を保有している場合は、抑えられることもあります。
スタジオ・ロケ地使用費(目安:スタジオ2万円/時〜・1日15〜35万円、ロケ地10〜25万円)
撮影場所の使用料です。専用スタジオを借りるか、ロケ地を手配するかで変わります。自社のオフィスや店舗を撮影場所に使えば、この費用を大きく抑えられます。ただし、騒音や照明などの撮影環境が整っているかは事前に確認が必要です。
音響効果・楽曲費(目安:数万〜数十万円)
BGMや効果音など、ナレーション以外の音に関する費用です。商用利用できる楽曲・素材のライセンス料が含まれ、オリジナル楽曲を制作する場合は高くなります。音源の著作権・使用範囲は、後のトラブルを避けるため必ず確認しましょう。
MA(音声仕上げ)費(目安:約10万円/日)
MAは、ナレーション・BGM・効果音の音量バランスを整え、音声を最終的に仕上げる工程です。専用スタジオとエンジニアが必要で、音のクオリティにこだわる動画では重要になります。
マスターデータ・メディア作成費(目安:1〜5万円)
納品用の完成データや、DVD・Blu-rayなどのメディアを作成する費用です。納品形式(データのみか、物理メディアも必要か)によって変わります。
費用の内訳の割合と、なぜ会社によって金額が変わるのか
制作費の配分の目安は、企画費25〜35%・撮影費35〜40%・編集費20〜35%です。実写かアニメーションかで配分は変わり、撮影を伴わないアニメーションでは撮影費が発生しない代わりに、編集(制作)費の割合が高くなります。
同じ内容の依頼でも会社によって見積もり金額が違うのは、主に次の理由からです。
- スタッフの経験値:熟練のディレクターやカメラマンほど単価は上がりますが、その分クオリティや進行の安定性が高まります
- 工数の違い:撮影日数・カット数・修正回数など、かける手間の想定が会社ごとに異なります
- キャストや素材のランク:プロの俳優・ナレーターか、自社社員や既存素材かで大きく変わります
- 含まれる範囲:企画から入るか編集のみか、諸経費が込みか別建てか
つまり、「安い=低品質」「高い=高品質」とは限りません。大切なのは、総額ではなく「その金額で何をどこまでやってくれるのか」を見比べることです。
見積書の見方|金額以外に確認すべきチェック項目
複数社から見積もりを取ると、金額差にどうしても目が行きます。しかし大切なのは「総額」よりも「その金額に何が含まれているか」です。同じ100万円でも、撮影1日と撮影3日、修正1回と修正3回では、実質的な価値がまったく異なります。発注前に、次の項目を必ず確認しましょう。
- 内訳が明細化されているか:「動画制作費 一式 ◯◯万円」だけの見積書は、内訳の開示を依頼するのが鉄則です
- 制作範囲:企画から入るのか、撮影のみか、編集のみか。どこまで含むかで金額は大きく変わります
- 修正回数:基本料金に含まれる修正回数(2〜3回が一般的)と、超過時の追加費用
- 撮影の条件:撮影日数・スタッフ人数・天候予備日の有無が記載されているか
- 諸経費の扱い:交通費・スタジオ費・ストック素材費・消費税が別建てか込みか
- 著作権・納期・支払い条件:著作権(二次利用可否)、納品形式、支払いタイミングの明記
特に注意したいのが「一式」表記です。フリーランスや小規模チームでは項目が簡素化され、パッケージ料金でまとめて提示されることがあります。金額が安く見えても、後から「それは別料金」となりやすいため、各工程(企画・撮影・編集)が分解された見積書を出す会社のほうが、予算調整の相談もしやすく安心です。費用の内訳がどのように構成されるかは「動画制作の見積り例」で具体的にご確認いただけます。
動画制作の見積もりを安く抑えるコツ
やみくもに安さを求めると動画の効果まで下げてしまいますが、「目的を満たしたうえで無駄を削る」ことでコストは抑えられます。発注前に検討したいポイントは次の通りです。
- 参考動画と資料を用意する:イメージのズレによる作り直しを防ぎ、見積もりの精度も上がります
- 伝えるメッセージを絞る:30秒なら1〜2つ、60秒以上でも3つ程度に絞ると、尺と工数を抑えられます
- 撮影を1日にまとめる:撮影日数はそのまま人件費に直結します。場所や出演者のスケジュールを調整しましょう
- 撮影が不要な部分は素材やアニメで代替する:ストック素材やモーショングラフィックスの活用で撮影費を削減できます
- 出演者・ロケ地を自社で用意する:社員出演や自社オフィスの利用でキャスティング費・スタジオ費を抑えられます
- 納期に余裕を持たせる:短納期は特急料金(通常の20〜30%増)の対象になりがちです
- 写真・ロゴ・BGMなどの素材を自社で用意する:素材費を抑えられます。ただし権利関係は必ず確認しましょう
用途別に費用を抑えるための予算配分は「動画制作の相場・料金の目安」でも解説しています。
相見積もり(相見積もり)で失敗しない進め方
相見積もりは、料金の妥当性を判断し、提案力を比較するうえで有効な方法です。ただしやり方を誤ると、価格差の理由が分からず、かえって選べなくなることがあります。次の3点を押さえましょう。
- 各社に同じ条件を伝える:動画の尺・撮影の有無・アニメーションの有無・納期などを揃える。条件がバラバラだと、価格差が「企業努力」なのか「作業範囲の違い」なのか判断できません
- 同じオリエン資料を渡す:目的・ターゲット・参考動画・予算上限をまとめた1枚を全社に共有すると、純粋な提案力とコストパフォーマンスを比較できます
- 金額以外の軸でも比べる:制作事例の相性、担当者の理解度、修正・著作権の条件など、総合的に判断します
なお、相見積もりを取ること自体はマナー違反ではありません。ただし、発注する気のない会社に何度も打合せを重ねてもらうのは避け、比較検討中である旨をあらかじめ伝えておくのが誠実な進め方です。フォーズンでは他社への相見積もりにもご活用いただける「動画制作 見積依頼書ジェネレーター」を提供しています。
まとめ

動画制作の見積もりは、流れ(概算→正式)を理解し、依頼前に7つの要点を準備し、見積書の内訳を正しく読むことで、納得のいく発注につながります。まずは分かる範囲で要点を洗い出し、自分だけで解決できない疑問点は、見積もりや問い合わせの際に確認してみましょう。
用途別に企画・工程・費用の内訳をまとめた「動画制作の見積り例」もご用意しています。おおよその費用感をつかんだうえで、1分でできる概算見積りフォームからお気軽にご相談ください。1営業日以内にご返信します。
動画制作の見積もりに関するよくある質問
見積書に「一式」としか書かれていません。そのまま依頼して大丈夫ですか?
まずは内訳の開示を依頼することをおすすめします。「一式」表記自体が悪いわけではありませんが、企画・撮影・編集・諸経費などが分解されていないと、含まれる作業範囲や修正回数が分からず、後から追加費用が発生するリスクがあります。各工程が明細化された見積書であれば、予算調整の相談もしやすく、他社との比較もしやすくなります。
相見積もりを取る際、各社に伝える条件は揃えた方がよいですか?
はい、必ず揃えてください。動画の長さ、撮影の有無、アニメーションの有無、納期などの条件がバラバラだと、価格の差が「企業の努力」なのか「作業範囲の違い」なのか判断できなくなります。すべての会社に同じオリエンテーション資料(または同じ要望リスト)を渡すことで、初めて純粋な提案力やコストパフォーマンスを比較できるようになります。
予算が確定していない段階で概算見積もりを依頼してもよいですか?
はい、問題ありません。ただし、その際は「最低限やりたいこと」と「予算の上限」を併せて伝えると、より現実的な概算が出やすくなります。動画制作は手法によって金額が大きく変動するため、予算感を伝えておくことで、制作会社側もその範囲内で実現可能なベストな演出プラン(実写かアニメか、撮影日数を絞るか等)を提案しやすくなります。
動画の長さが決まっていない場合、見積もりではどう伝えればよいですか?
まずは想定される「最大尺(最も長くなった場合の長さ)」を伝えて見積もりを取っておくのが安全です。動画は長くなるほど編集工数やナレーション費用が増えるため、後から長くなった場合に追加費用が発生するリスクを避けることができるからです。まずは「3〜5分程度」など、想定している幅を持たせて相談し、構成案が固まった段階で正式な金額を確定させるという進め方がスムーズです。
見積もり依頼時に「納期」を伝えるのはなぜ重要なのですか?
納期が極端に短い場合、スタッフの特急手配や深夜・休日作業が必要となり、通常料金に20〜30%程度の「特急料金」が加算されることがあるためです。また、余裕を持ったスケジュールであれば、閑散期の調整などでコストを抑えられる可能性もあります。見積もりを安く抑えたいのであれば、できるだけ早い段階で相談し、制作期間にゆとりを持たせることが重要なポイントとなります。
参考動画として他社の事例を見せるのは失礼になりませんか?
全く問題ありません。むしろ、言葉だけでイメージを伝えるよりも、具体的な動画を見せる方が制作チームとの認識のズレを最小限に抑えられます。「この動画のテロップの出し方が好き」「この動画のような落ち着いた色味にしたい」など、部分的な参考でも構いません。複数の動画を提示することで、より明確に理想のイメージを伝えることができます。
見積もりが出るまでどのくらいかかりますか?
会社によりますが、概算見積もりであれば数営業日(目安3営業日程度)で提示されることが多いです。撮影の有無や規模が大きい案件、正式見積もりの場合はもう少し時間がかかることもあります。急ぎの場合は、問い合わせ時に希望のスケジュールを伝えておくとスムーズです。
依頼から動画の完成までは、どのくらいの期間が必要ですか?
内容や規模によりますが、一般的には2〜3ヶ月程度が目安です。企画・構成に2〜4週間、撮影準備と撮影、編集と修正にそれぞれ数週間を見ておくと安心です。短納期を希望する場合は、企画をシンプルな構成にする、撮影を1日にまとめるなどの工夫で調整できる場合があります。
同じ内容なのに会社によって金額が違うのはなぜですか?
起用するスタッフの経験値、想定する工数(撮影日数・修正回数)、キャストや素材のランク、見積もりに含まれる作業範囲が会社ごとに異なるためです。総額だけでなく「その金額に何が含まれているか」を見比べることが大切で、安い見積もりが必ずしもお得とは限りません。各項目の目安は本記事の「見積書の項目と費用の目安」をご覧ください。

