会社紹介動画の事例10選|作り方・費用相場・失敗しないポイントを解説

「自社の魅力を伝えたいが、どんな動画を作ればいいのかわからない」「制作会社の見積もりが妥当か判断できない」と悩んでいませんか?

テキストや画像だけの会社紹介では、求職者や取引先の信頼を得るのが難しくなっています。一方、動画は「1分間でWebサイト3,600ページ分の情報量」を持つと言われ、視覚と聴覚の両面から社風や信頼性を直感的に伝えることが可能です。

本記事では、最新の成功事例を軸に、目的別の構成案や費用相場、そして「作って満足しない」ための活用戦略をプロの視点で解説します。

1. 会社紹介動画が必要な3つの理由と期待できる効果

なぜ今、多くの企業が動画制作に注力しているのでしょうか。主に3つの大きなメリットがあります。

「言語化できない魅力」を可視化できる

社風、オフィス環境、社員の表情など、言葉では伝わりにくい「非言語情報」を一瞬で共有できます。

短時間で深い理解を促進する

多忙な採用候補者や商談相手でも、2〜3分の動画であれば視聴のハードルが低く、効率的に自社の強みを理解してもらえます。

プラットフォームを選ばず多角的に活用できる

公式サイトだけでなく、YouTube広告、SNS、展示会、採用説明会など、一度作ればあらゆる接点で武器になります。


2. 【目的別】会社紹介動画の成功事例10選

実写とアニメーションを組み合わせた会社紹介動画(教育)

引用:株式会社学研ホールディングス

創業の精神である「教育」から、現代の柱である「医療福祉」まで、学研グループの広範な事業領域をストーリー仕立てで紹介しています。未来の町をイメージした柔らかなアニメーションと、実際の教室や介護現場の実写映像を織り交ぜることで、ブランドの信頼性と先進性を両立。全ての世代に寄り添う企業姿勢が直感的に伝わる構成です。

  • 業種:教育・医療・福祉
  • 撮影日数の目安:3〜5日
  • 制作期間の目安:3ヶ月
  • 制作費用の目安:200〜300万円

多様な事業領域と「人の価値」をエモーショナルに描く会社紹介動画(人材)

引用:株式会社ワールドホールディングス

「人間は幸せになるために生まれてきた」という力強いメッセージから始まり、人の一生に寄り添う企業姿勢を情緒的に表現しています。不動産、農業、情報通信、人材教育という一見バラバラに見える4つの事業領域を、「人の価値を高める」という共通の軸で再定義。後半には代表自らが熱い想いを語るインタビューを盛り込むことで、グループ全体の結束力と信頼感を高める構成になっています。

  • 業種:サービス業(総合人材・不動産・農業・情報通信)
  • 撮影日数の目安:3〜4日
  • 制作期間の目安:3ヶ月
  • 制作費用の目安:200〜300万円

実写とモーショングラフィックスを用いた網羅的なグループ紹介動画(人材)

引用:株式会社ヤクルト本社 公式チャンネル

「世界の人々の健康に貢献する」というヤクルトグループの理念を軸に、創業の歴史から研究開発、生産、物流、販売までの全体像を約8分で体系的に紹介しています。乳酸菌研究を起点に、食品・医薬品・化粧品・国際事業へと広がるグループの活動を、実写映像とモーショングラフィックスを交えて整理。情報量は多いものの、日本語ナレーションと図解的な演出によって、企業の歩み・事業領域・社会的価値が順序立てて理解できる、信頼感と清潔感のあるグループ紹介映像です。

  • 業種:食品・飲料・ヘルスケア・医薬品・化粧品
  • 撮影日数の目安:3〜5日程度
  • 制作期間の目安:3〜4ヶ月
  • 制作費用の目安:200〜400万円

リユースの価値と市場の成長性を視覚化するコンセプト動画(小売)

引用:セカンドストリート公式

「モノの循環」をテーマに、リユース(売る・買う)の仕組みと社会的な意義を、洗練されたインフォグラフィックスと実写映像で表現しています。単なる店舗紹介にとどまらず、拡大を続けるリユース市場のデータや、全国および海外への多角的な店舗展開(アパレル、楽器、アウトドア等)をクイックに提示。清潔感のあるビジュアルで、リユース事業のクリーンかつモダンなイメージを確立する構成です。

  • 業種:リユース・小売業
  • 撮影日数の目安:1日(店舗の撮影)
  • 制作期間の目安:2ヶ月程度
  • 制作費用の目安:100〜150万円

100年の歩みを貴重なアーカイブ映像で綴るヒストリームービー(鉄道・インフラ)

引用:東急株式会社 広報チャンネル

渋沢栄一による理想の都市づくりから始まる、東急グループ100年の歴史を凝縮したドキュメンタリー形式の紹介動画です。創業期の貴重な白黒映像や写真、バブル崩壊後の苦境と再編など、単なる成功談だけでなく時代の荒波を越えてきたプロセスを誠実に描写。鉄道・開発・生活サービスを一体とした「まちづくり」の思想がいかに継承されてきたかを伝える、極めて信頼性の高い構成です。

  • 業種:鉄道・不動産・生活サービス(インフラ)
  • 撮影日数の目安:なし(アーカイブ資料の選定+ナレーション収録)
  • 制作期間の目安:2〜3ヶ月
  • 制作費用の目安:80〜120万円

「食の可能性」と地球環境への想いを描くブランドムービー(食品)

引用:ニッスイ公式チャンネル

「食べることは、地球とつながること」という壮大なテーマを掲げ、社名変更(日本水産からニッスイへ)のタイミングに合わせて制作されたブランドムービーです。水産資源だけでなく、畑や山の恵み、さらには健康や環境への配慮など、事業領域の広がりを象徴的な映像美で表現。具体的な製品紹介よりも「食の力で人と地球の両方を喜ばせる」という高い志を伝えることに特化した、情緒的でメッセージ性の強い構成です。

  • 業種:食品・水産・農産
  • 撮影日数の目安:3〜4日
  • 制作期間の目安:3ヶ月程度
  • 制作費用の目安:200〜300万円

ショートフィルムで企業理念を伝えるブランディング動画(住宅・建設)

引用:大和ハウスグループ公式チャンネル

「生きる歓びを、未来の景色に。」という大和ハウスグループのパーパスを軸に、創業70周年の節目として、同社の歩みと未来への意志を約12分のショートムービーとして描いています。住宅・建築・街づくりといった事業説明を機能的に並べるのではなく、人物のドラマや生活風景を通じて、企業が社会に残してきた価値を情緒的に伝える構成。実写映画的な演出と日本語ナレーションにより、歴史紹介・ブランドムービー・周年記念映像の要素を一体化させた、企業の理念浸透に適したブランディング動画です。

  • 業種:住宅・建設
  • 撮影日数の目安:3〜5日
  • 制作期間の目安:3〜4ヶ月
  • 制作費用の目安:500〜700万円

エンジニアの誇りと現場のリアルを伝えるインタビュー動画(機械)

引用:YANMAR Japan

「サービスアワード」の受賞者インタビューを通じ、保守・メンテナンスという目立たないながらも社会を支える「現場の力」にスポットを当てています。コジェネレーションシステムや非常用発電機の点検など、具体的な業務内容だけでなく、トラブル時の苦労や無事に稼働した際の達成感を本人の言葉で描写。社員の専門性と人柄を丁寧に映し出すことで、企業の誠実な社風と技術的信頼性を訴求する構成です。

  • 業種:機械・エネルギー・メンテナンス
  • 撮影日数の目安:1〜2日(ロケ+インタビュー)
  • 制作期間の目安:2〜3ヶ月
  • 制作費用の目安:100〜150万円

地域密着型企業の信頼性と人間性を伝える社長インタビュー動画(廃棄物処理)

引用:広陽サービス株式会社

東京23区を中心に廃棄物収集運搬・中間処理を行う企業のトップが、自社の使命を語るインタビュー動画です。「ゴミ処理は人助け」という分かりやすく温かい言葉を用い、創業59年の歴史と約2,000社に及ぶ取引実績を背景に、循環型社会への貢献を強調。また、現場社員のインタビューも交えることで、1年間にわたる手厚い教育体制や人間性を重視する社風を伝え、取引先だけでなく採用候補者にとっても安心感を与える構成となっています。

  • 業種:環境・廃棄物処理・リサイクル
  • 撮影日数の目安:1〜2日(本社インタビュー+収集現場・中間処理施設)
  • 制作期間の目安:2ヶ月程度
  • 制作費用の目安:80〜120万円

放送局の舞台裏を若手アナウンサーがリポートする職場体験型紹介動画(メディア)

引用:UMKテレビ宮崎

若手アナウンサー2人がナビゲーターとなり、普段は見ることができないテレビ局の裏側をエネルギッシュに紹介しています。編成部、コンテンツ開発部(アプリ運営)、報道フロア、そしてニュース番組『#Link』の生放送現場まで、制作の全工程を網羅。記者、デスク、プロデューサーといった専門職の役割を、実際のやり取りや生放送の緊張感を交えて伝えることで、放送業界への理解と親近感を深める体験型の構成です。

  • 業種:メディア・放送・広告
  • 撮影日数の目安:1〜2日(社内各部署の密着+生放送当日の撮影)
  • 制作期間の目安:2〜3ヶ月
  • 制作費用の目安:100〜200万円

3. 会社紹介動画制作を外注する際の費用相場

会社紹介動画の費用は、「機材の良し悪し」以上に「関わるプロの人数」と「拘束時間」によって決まります。AIによる編集効率化が進んでいる一方で、独自のブランド価値を伝えるための「企画・演出」への投資価値はむしろ高まっています。

スライドショー形式

  • 動画1本あたりの費用相場:10〜30万円程度
  • 制作期間:1〜1.5ヶ月
  • 主な用途や特徴:既存の静止画を活用。低予算・短納期

インタビュー・実写型

  • 動画1本あたりの費用相場:50〜150万円程度
  • 制作期間:1〜2ヶ月
  • 主な用途や特徴:社員インタビュー+社内風景。信頼性向上

ブランディング型

  • 動画1本あたりの費用相場:50〜300万円程度
  • 制作期間:2〜3ヶ月
  • 主な用途や特徴:コンセプトムービー。ドラマ仕立てや特殊演出

3DCG・アニメ型

  • 動画1本あたりの費用相場:100〜300万円程度
  • 制作期間:2〜3ヶ月
  • 主な用途や特徴:目に見えないサービスや未来ビジョンの可視化

費用の内訳:なぜ価格に差が出るのか?

見積書に記載される主な項目は以下の4つです。どこに予算をかけるべきかの判断基準にしてください。

企画・構成費(全体の約10〜20%)

動画の「設計図」を作る工程です。誰に、何を、どう伝えるかのシナリオ作成や、撮影に向けた香盤表の作成が含まれます。トレンドである「ショート動画向けの構成」などをプロに依頼する場合、ここが重要になります。

人件費(ディレクター・撮影スタッフなど)

動画制作の中で最も大きな割合を占めます。カメラマンの人数、照明技師、録音スタッフ、出演する役者やナレーターのランクによって大きく変動します。

撮影・機材費

カメラ、レンズ、ドローン、スタジオ利用料などが含まれます。近年は高性能な小型カメラの普及により、機動力のある撮影ならコストを抑えられる傾向にあります。

編集費(MA・テロップ・グラフィック)

撮影した素材を繋ぎ、音楽(BGM)や効果音、テロップを乗せる作業です。3DCGや特殊なアニメーションを加える場合は、この費用が増加します。

予算を抑えるためのポイント

  • 素材を提供する:
    自社保有のロゴデータやオフィス写真、過去のイベント映像などを提供することで撮影日数を短縮。
  • 出演を社員で固める:
    外部キャストを起用せず社員が出演することでキャスティング費を削減しつつ、ありのままの社風を伝えられます。
  • 用途を明確にする:
    「誰に何を伝えるか」を絞り込むことで無駄な工数を省き、コストを最適化できます。

4. 失敗しない会社紹介動画の作り方・3ステップ

会社紹介動画は、一度制作すれば数年にわたって企業の「顔」となる重要な資産です。しかし、単に見栄えの良い映像を作るだけでは、本来の目的である「認知拡大」や「成約・採用への貢献」は達成できません。

① 「誰に・何を伝えたいか」を1つに絞る

動画制作における最大の失敗要因は、ターゲットを広げすぎてメッセージがぼやけてしまうことです。株主、取引先、求職者のすべてを満足させようと情報を詰め込むと、結果として「誰の心にも残らない動画」になってしまいます。

まずは「新卒採用の応募数を増やしたい」「新規取引先からの信頼を勝ち取りたい」など、最も優先すべきゴールを1つに定めましょう。ターゲットを明確にすることで、映像のトーン(誠実、先進的、アットホームなど)や、盛り込むべき具体的なエピソードを絞り込むことができ、視聴者のアクションに繋がりやすい動画になります。

② 視聴場所に合わせた「尺(長さ)」の設計

どんなに高品質な動画でも、視聴環境に適していない長さでは最後まで見てもらえません。動画が再生される場所を想定し、最適な「尺」を設計しましょう。

例えば、会社の公式サイトTOPに配置するなら、直感的に全体像を伝える60秒〜90秒が理想的です。一方、採用説明会や展示会のブースなど、視聴者が「話を聞く姿勢」になっている場面なら、深い共感を得るための3分〜5分の長尺も効果的です。また、SNS広告やYouTubeショートを入り口にする場合は、冒頭3秒で心をつかむ15秒〜30秒の構成にするなど、媒体特性に合わせた出し分けが成功の鍵となります。

③ 「親近感とリアリティ」を取り入れる

近年、視聴者の目は肥えており、過度に演出しすぎた「いかにも広告らしい動画」は敬遠される傾向にあります。特に若い世代をターゲットにする場合、完璧に作り込まれた映像よりも、現場のリアルな空気感が伝わる「嘘のない映像」が好まれます。

代表者の想いを飾らない言葉で語ってもらう、あるいは最新の縦型ショート動画の形式を一部に取り入れるなど、今の時代に合った「親近感」を演出に盛り込みましょう。最新の技術を駆使しつつも、根底にあるのは「企業の真実を伝えること」です。このバランスを保つことで、長期的に活用できる信頼性の高い会社紹介動画が完成します。

5. まとめ:事例を参考に自社に最適な「伝え方」を見つけよう

会社紹介動画は、単なる会社紹介のツールではなく、企業の信頼を形にし、未来のファンや仲間を増やすための「重要な経営資産」です。

動画メディアの活用は当たり前となりましたが、成功している企業に共通しているのは「映像の綺麗さ」だけではなく、「誰に、何を、どう届けたいか」という戦略が明確であることです。本記事でご紹介した事例や、コストを抑えるための工夫を参考に、まずは自社が解決したい課題を整理することから始めてみてください。

‍参考記事

採用動画の事例10選|トレンド・費用相場・制作期間をプロが解説

6. よくある質問

会社紹介動画の制作費用の相場はどのくらいですか?

インタビュー主体のシンプルな構成なら50〜80万円、複数拠点でのロケや図解アニメを盛り込む標準的な制作なら150〜250万円が相場です。映画のような高い演出力を求める場合は300万円以上となることもあります。

制作期間は最短でどのくらいかかりますか?

一般的には企画から納品まで2〜3ヶ月程度です。素材が揃っている場合は1ヶ月程度で制作できるケースもありますが、クオリティ維持と社内調整のため2ヶ月以上の余裕を持つのが理想的です。

実写とアニメーション、どちらが効果的ですか?

実写は「社員の雰囲気」や「現場の活気」など温度感や信頼感を伝えるのに優れ、採用や製造業に向いています。アニメーションはITサービスなど形のない仕組みの説明に最適です。最近では両者を組み合わせた手法も主流です。

採用向けと広報(ブランディング)向け、どちらを優先すべきですか?

直近の採用力強化が目的なら「採用型」を、新規取引先の開拓や企業の信頼性向上が目的なら「ブランディング型」を優先しましょう。

動画を作った後の効果的な活用方法を教えてください。

展示会や説明会の冒頭で上映、商談時に営業資料として活用、SNS広告として短尺配信、営業メールの署名欄にリンクを添えるなど多角的に活用することで投資対効果を最大化できます。

株式会社フォーズン
株式会社フォーズン
株式会社フォーズンは、官公庁・上場企業を含む累計1,000本以上の制作実績を持つ東京の動画制作・映像制作会社です。ブログ記事で動画制作・映像制作に役立つ情報を発信しています。
フォーム入力だけで概算見積りをご提案

打合せ不要・フォーム入力だけで概算見積り依頼が可能!
プロデューサーが直接内容を確認してご提案します。
相見積り・社内稟議用に利用できる見積依頼書も自動作成できます!

動画制作・映像制作をご検討中なら
気軽にご相談ください

動画制作に関するご相談・お見積り
制作事例のお問い合わせなど、お気軽にご連絡ください

お電話でのご相談も受け付けております

☎ 03-6364-0956

全国対応 平日10:00 - 18:00