Howto(ハウツー)動画・マニュアル動画は、業務の効率化や教育の質を向上させるために非常に有効なツールです。しかし、「どのように制作すればよいのか」「費用はどのくらいかかるのか」といった疑問を抱えている方も多いでしょう。
本記事では、
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画の作り方
参考事例
費用相場や制作期間
などについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
1. HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画の用途・活用シーン
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画は、映像を用いた情報伝達によって、わかりやすく工程や内容を伝えることができるコンテンツであり、さまざまな用途や場面で活用することができます。
研修・営業・業務手順マニュアル
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画は、新入社員の研修や、スキルアップを目的とした既存社員向けのトレーニングなど、多くの場面で活用することができます。従来の対面式の研修と異なり、動画を使用することで時間や場所に縛られずに学習が可能です。
社員一人ひとりが自分のペースで学べるという大きなメリットがあり、繰り返し視聴することで理解を深めることもできるので、業務効率化を実現できるでしょう。
製品サポートやカスタマーサービス
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画は、製品サポートやカスタマーサービスにおいても活用されています。製品の使い方やトラブルシューティングを動画で解説することで、顧客満足度の向上やカスタマーサポート業務の負担軽減が期待できます。
また、文字だけの解説資料よりも理解がしやすくなるため、間違った解釈を減らす効果もあります。
2. HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画の事例紹介と解説
インフォグラフィックスアニメーションを用いたHowTo動画(金融・情報通信)
引用:LINE Pay株式会社
インフォグラフィックスのアニメーションを用いた操作解説HowTo動画です。操作方法を解説するという特性上、動画の内容は単調になりがちですが、この動画では、アニメーションでダイナミックな動きを加えることで、視聴者を飽きさせない工夫がなされています。
- 業種:金融・情報通信
- 動画の用途:操作解説マニュアル
- 撮影日数の目安:なし
- 制作期間の目安:1〜2ヶ月
- 制作費用の目安:20〜40万円
事例 2:実写映像をベースとしたお手入れマニュアル動画(物品レンタル・飲料)
引用:株式会社ビックライフソリューション
実写映像をベースとした、オーソドックスなマニュアル動画です。
白ホリのスタジオで撮影を行うことで、製品のお手入れ方法を分かりやすく伝えており、実写で説明しきれない箇所については、イラストを用いることでイメージしやすい動画になっています。
- 業種:物品レンタル・飲料
- 動画の用途:お手入れマニュアル
- 撮影日数の目安:1日
- 制作期間の目安:1〜2ヶ月
- 制作費用の目安:30〜50万円
合成音声(AI音声)を用いた利用ガイド(印刷)
引用:ラクスル株式会社
合成音声(AI音声)を用いて作成されたサービス利用ガイド動画です。
最近では音声合成の技術が格段に進歩しており、専用のソフトを上手く使用することで、違和感の少ないナレーションが作成できるようになりました。
制作費を抑えたい場合や、動画の内製化を検討されている場合は、合成音声の利用を検討してみましょう。
- 業種:印刷
- 動画の用途:サービス利用ガイド
- 撮影日数の目安:なし(画面キャプチャのみ)
- 制作期間の目安:1〜2ヶ月
- 制作費用の目安:10〜30万円
スライドショー形式のオーソドックスなHowTo動画(製造メーカー)
引用:ヤマハ発動機株式会社
スライドショー形式のオーソドックスなサービス利用説明動画です。
派手なアニメーションはありませんが、イラストとナレーションを加えて分かりやすく作られており、目的に合った費用対効果の高い動画と言えます。
- 業種:製造メーカー
- 動画の用途:サービス利用説明
- 撮影日数の目安:なし
- 制作期間の目安:1〜2ヶ月
- 制作費用の目安:15〜30万円
スマホに適した縦型の操作説明動画(金融・クレジット・信販)
引用:三井住友カード株式会社
スマートフォンでの閲覧に適した縦型のマニュアル動画です。
メインターゲットであるスマートフォンユーザーをしっかりと意識して作られており、コンパクトな尺で、分かりやすくまとめられています。
- 業種:金融・クレジット・信販
- 動画の用途:取扱説明・操作マニュアル
- 撮影日数の目安:1日
- 制作期間の目安:1ヶ月
- 制作費用の目安:20〜40万円
ナビゲーターが解説するHowTo動画(小売・生活協同組合)
引用:みやぎ生協・コープふくしま
ナビゲーターが説明する映像を混じえながら、サービスの説明を行うHowTo動画です。
ナビゲーターが実演しながら説明することでイメージしやすい動画にすることができ、話している人を見せることで、視聴者に安心感や信頼感を与えることができます。
- 業種:小売業・生活協同組合
- 動画の用途:サービス説明ガイド
- 撮影日数の目安:1日
- 制作期間の目安:1〜2ヶ月
- 制作費用の目安:20〜40万円
ドラマ形式の研修マニュアル動画(出版)
引用:株式会社PHP研究所
ドラマ形式で良い例と悪い例を紹介する研修用マニュアル動画です。
俳優が実際に演じて見せることで具体的なイメージがしやすいため、社員研修などで用いるマニュアル動画を制作する場合は、検討してみると良いでしょう。
- 業種:出版
- 動画の用途:研修マニュアル
- 撮影日数の目安:1〜2日
- 制作期間の目安:2〜3ヶ月
- 制作費用の目安:80〜200万円
VRを活用した研修マニュアル動画(官公庁)
引用:厚生労働省
360°VRを活用した教育用のマニュアル動画です。
専用機器が必要となるため、動画を視聴できる場所は限定的になりますが、実際に体験しながら学べる動画は、教育目的で既に利用され始めています。今後もデバイスの普及によって増えていくでしょう。
- 業種:官公庁
- 動画の用途:教育マニュアル
- 撮影日数の目安:なし
- 制作期間の目安:3〜4ヶ月
- 制作費用の目安:300万円〜
手話通訳を加えたHowTo動画(公益法人)
引用:東京都障害者スポーツ協会
手話通訳を加えた施設利用のHowTo動画です。
テロップだけでは全ての情報を伝えられない場合もあります。動画の主要なターゲットに聴覚障害者の方が含まれる場合は、手話通訳を加えることを検討してみましょう。
- 業種:公益法人
- 動画の用途:施設利用ガイド
- 撮影日数の目安:1〜2日
- 制作期間の目安:2〜3ヶ月
- 制作費用の目安:30〜60万円
英語ナレーションを用いたマニュアル動画(出版)
引用:オックスフォード大学出版局株式会社
英語ナレーションを用いたマニュアル動画です。
海外の人に向けたマニュアル動画を作成する場合は、外国語のナレーションを用いることが効果的です。
採用する言語によっては、翻訳やナレーション収録作業に時間を要するため、余裕を持って制作に着手しましょう。
- 業種:出版業
- 動画の用途:サービス利用ガイド
- 撮影日数の目安:なし(画面キャプチャのみ)
- 制作期間の目安:1〜2ヶ月
- 制作費用の目安:10〜30万円
3. HowTo(ハウツー)・マニュアル動画制作を外注する費用相場
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画の制作費用は、基本的に下記の項目に応じて決まります。
- 動画の長さ
- 動画の本数
- 動画のイメージ
- 企画構成の有無
- 動画内で使用するテキスト・画像・動画素材提供の有無
- 撮影の有無・ナレーションの有無
動画内で使用する素材を自分たちで集めることで、制作費用を抑えることができます。
ただし、撮影に関しては、プロに任せた方が動画のクオリティが格段にアップするので、予算を踏まえて判断することをオススメします。
5〜10分程度のHowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画を制作する場合、動画1本あたりの一般的な費用相場は以下の通りです。
※依頼本数を増やすことで、1本あたりの制作費をディスカウントできる場合もあります。
- スライド資料ベースのHowTo・マニュアル動画
動画1本あたりの費用相場:1〜10万円程度
制作期間:1〜1.5ヶ月
撮影日数:0〜1日
- インフォグラフィックスを用いたHowTo・マニュアル動画
動画1本あたりの費用相場:3〜30万円程度
制作期間:1〜2ヶ月
撮影日数:0〜1日
- キャラクターアニメーションを用いたHowTo・マニュアル動画
動画1本あたりの費用相場:5〜50万円程度
制作期間:2〜3ヶ月
撮影日数:0〜1日
- ドラマ形式のマニュアルHowTo・動画
動画1本あたりの費用相場:30〜100万円程度
制作期間:2〜3ヶ月
撮影日数:1〜3日
4. HowTo・マニュアル動画を制作するメリットと期待できる効果

映像で見ることで理解しやすい
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画は、視覚と聴覚で情報を伝えられるため、理解度が飛躍的に向上します。特に複雑な手順や操作方法を説明する際には、文章や静止画よりも動画が圧倒的に効果的です。
具体例として、製品の組み立て手順はテキストで説明するよりも、実際に組み立てている様子を映像で見せる方が理解しやすいでしょう。他にも、料理のレシピ解説では、料理の工程を映像で示すことで、視聴者は手順を正確に理解しやすくなります。
コスト削減に繋がる
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画は、長期的に見るとコスト削減に繋がります。
紙のマニュアルや対面での指導と比べて、一度制作すれば何度でも繰り返し利用できるため、印刷費用や人件費の削減が可能です。
またオンラインで動画を運用すれば、遠隔地にいる社員や顧客にも同じ内容を提供できます。
製品を提供するメーカーであれば、製品ページに操作説明を動画を掲載することで、問い合わせ件数の減少やサポートコストの削減が見込めるでしょう。
教育の質を統一できる
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画を利用することで、教育の質を統一することができます。
紙のマニュアルや口頭説明では、担当者によって説明内容や質にばらつきが生じることがありますが、動画なら同じ内容を一貫して伝えることができます。
これにより、新入社員や研修を受ける人たちが同じレベルの知識を習得できるようになります。
時間や場所を問わない
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画は、時間や場所を問わず視聴できるため、柔軟な学習が可能です。
これにより、社員や顧客は自分のペースで学習でき、効率的に知識を習得できます。
また、リモートワークや出張中でも同じ内容を学習できるため、教育の機会を逃しません。
さらに、動画は繰り返し視聴できるため、一度で理解できなかった部分を何度も見返すことができます。
これにより学習の定着度が高まり、実際の業務においてもスムーズに対応できるようになります。
5. HowTo動画・マニュアル動画を制作するデメリット
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画を制作するデメリットとしては、下記のようなものが考えられます。
- 費用がかかる
- 動画内容を更新するのに時間がかかる
- 視聴者の反応や質問にリアルタイムで対応できない
ただし長期的なマニュアルであれば、動画化させた方がトータルのコストが安く済む可能性があります。
また、動画制作会社に編集データの提供を依頼しておけば、動画内容を更新する際の費用や時間も限定的にできるでしょう。
6. HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画の作り方

ターゲットと動画の目的を明確にする
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画を制作する際は、「誰に向けて作るのか」「どのような目的で作るのか」を明確にすることが重要です。ターゲットと動画の目的が定まっていないと、動画の内容がブレたり、視聴者にとって理解しづらいものになってしまいます。
初心者向けのソフトウェア操作マニュアルを制作する場合であれば、そのターゲットは「技術に不慣れなユーザー」で、目的は「操作の基本をわかりやすく伝えること」です。
このように、具体的なターゲット像と目的を設定することで、動画の方向性が決まり、視聴者にとって有用な情報を提供することができます。
ベースとなるテキストや資料を用意する
動画化する前の第一歩として、動画のベースとなるテキストや資料を準備しましょう。
シナリオをしっかりと作成することで、動画の流れがスムーズになります。シナリオには、紹介する内容、手順、ポイントを含めます。
また、参考事例や図解なども併せて用意しておくといいでしょう。これにより、視聴者が視覚的に内容を理解しやすくなります。
資料作成時には、専門用語は可能な限り避け、簡潔でわかりやすい表現を心掛けてください。具体的な手順を説明する場合、各ステップを箇条書きにするなどして視覚的にわかりやすく整理すると動画で分かりやすく説明できます。
1動画・1トピックを心がける
1本の動画で紹介するトピックは、できるだけ最小限に絞りましょう。
複数のトピックを1本の動画に詰め込むと大切なことが伝わりづらくなってしまいます。
一つの動画で1つのトピックを丁寧に説明することで、視聴者はそのトピックについて深く理解することができ、見返す際も知りたい情報を見つけやすくなります。
動画の長さ(尺)をコンパクトにまとめる
視聴者の集中力を維持するためには、動画の長さをコンパクトにまとめることが必要です。
長すぎる動画は視聴者の集中力を途切れさせる恐れがあります。
シナリオを精査して無駄な箇所を省いたり、尺を短くできない場合でも、複数の動画に分けることを検討してみましょう。動画の長さをコンパクトにまとめることで、視聴者に最後まで見てもらえる可能性が高くなります。
文字情報(テロップ)を加える
動画にテロップを追加することで、視覚的に情報を伝えることができます。
テロップは、視聴者が重要なポイントを強調したり、音声で聞き取りづらい情報の補足や、専門用語の説明などに活用できます。
また、画面のどこに表示するかも重要です。視聴の邪魔にならないような位置に配置し、フォントサイズや色も視認しやすいものを選びましょう。アクセントとして効果的に使用することで、視聴者の理解を深めることができます。
ナレーションを加える
ナレーションを加えることで、視聴者に対して情報をより詳細に、かつ分かりやすく伝えることができます。ナレーションは視覚的な情報と組み合わせることで、その効果を最大限に発揮します。
ナレーションを行う際には、話す速度やトーンにも注意が必要です。
早口だと聞き取れないことがあり、逆に遅すぎると視聴者が退屈してしまう可能性があります。また、明瞭で聞き取りやすい声を心がけ、専門用語などは避けるか、必要なら簡単に説明を添えると良いでしょう。
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画の台本を作る際は、ナレーション原稿の作成から取り掛かると、わかりやすい動画の構成に仕上げることができます。
撮影を行う場合は撮影環境にも気を配る
実際に撮影が必要な場合は、その環境にも十分注意を払いましょう。
撮影環境が整っていないと、映像や音声の品質が低下し、視聴者の理解を妨げる可能性があります。
手元など細かい内容を撮影する際は、照明を用意して明瞭に映すことを意識しましょう。また、背景も重要です。背景が雑然としていると視聴者の注意が散りやすくなるので、シンプルで気が散らない背景を選びましょう。
クリアな音声を収録するためには、環境音が少なく、静かな場所を選ぶことも重要です。あわせて、
ピンマイクを使用するとよりクリアな音声が収録できます。
マニュアル作成におすすめなツールについては、下記記事で詳しく解説されているので、併せて参考にしてみてください。
マニュアル作成ツールの主な機能やメリットは?選ぶときのポイントとあわせて解説|kyozon
7. まとめ
HowTo(ハウツー)動画・マニュアル動画は、業務手順や製品のチュートリアルなど、多岐にわたる分野での活用が期待できます。
動画を活用したマニュアルを作成することで、視覚的に分かりやすく、教育の質を均一化することができます。さらに、コストや時間削減が可能となり、効率的な業務進行に繋がるでしょう。
この記事で紹介した具体的な事例動画を参考に、分かりやすいマニュアル動画制作に役立ててください!
参考記事
動画制作の相場・料金は?費用を抑えるコツも徹底解説!
8. HowTo動画・マニュアル動画の制作に関するよくある質問
HowTo動画・マニュアル動画の最適な長さ(尺)はどのくらいですか?
視聴者の集中力を維持するため、1動画あたり数分程度のコンパクトな尺にまとめるのが理想的です。内容が長くなる場合は「1動画・1トピック」の原則を守り、複数の短い動画に分割して構成することを検討してください。これにより、ユーザーが知りたい情報だけをピンポイントで探しやすくなるメリットもあります。
社内で内製する場合、どのような点に注意すればいいですか?
撮影環境、特に「音声」と「照明」に注意が必要です。静かな場所でピンマイクを使用してクリアな音声を収録し、照明を使って手元などの細かい作業工程を明瞭に映すようにしましょう。社内で使用するマニュアルの場合、ナレーションで合成音声(AI音声)を活用すると、録音の手間を省きつつ一定の品質を保ちながら費用を抑えることができます。
外注する際、費用を抑えるために自分たちでできることはありますか?
「企画構成案を自社で作成する」「使用する写真やテキスト素材を事前に用意する」ことで、制作費用を抑えることが可能です。また、撮影の有無はコストに大きく影響するため、画面キャプチャや既存のスライド資料をベースにした動画形式を選ぶことも有効な選択肢となります。
既存の紙マニュアルをそのまま動画化しても大丈夫ですか?
紙のマニュアルをそのまま読み上げるのではなく、動画に適した構成に再構築することが重要です。動画は視覚と聴覚で情報を伝えられるため、テキストでの説明を削ぎ落とし、実際の動き(実演)や図解をメインに据えることで理解度が飛躍的に向上します。まずはベースとなる資料から重要なポイントを箇条書きで整理することから始めましょう。
動画の内容が頻繁に更新される業務でも、動画化は有効ですか?
はい、有効です。ただし、更新頻度が高い場合は修正しやすい構成にする工夫が必要です。例えば、全編を1本の複雑な動画にするのではなく、スライド資料ベースや、特定の工程ごとに分けたパーツ化された動画にすることで、変更箇所の差し替えコストを最小限に抑えられます。

